犬が寝てばかりいる本当の理由|怠けているのではなく体と心のサインかもしれない

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犬が寝てばかりいる本当の理由|怠けているのではなく体と心のサインかもしれない

「最近ずっと寝ている」「起きている時間が短くなった気がする」。そんな変化に気づいても、年齢のせい、性格のせいと片づけてしまうことは少なくありません。しかし、犬が寝てばかりいる状態には、体や心からのサインが隠れていることがあります。犬にとって睡眠はとても重要ですが、その質や理由を見極めることが大切です。

犬はもともとよく寝る生き物

まず前提として、犬は人間よりも睡眠時間が長い生き物です。成犬であっても一日の多くを寝て過ごします。そのため、ある程度寝ていること自体は異常ではありません。特に安心できる環境では、無防備に眠る時間が増える傾向があります。

ただし、「よく寝る」と「起きていられない」は別物です。変化が急だったり、活動への反応が鈍くなった場合は注意が必要です。

刺激不足が原因で寝ている場合

生活に刺激が少ないと、犬は起きていてもやることがなく、結果として寝て過ごす時間が増えます。散歩が単調、遊びが少ない、嗅覚を使う機会がないといった環境では、エネルギーを使う場面が不足しがちです。

この場合の睡眠は、疲れているというよりも「退屈による睡眠」に近く、起きていてもぼんやりしていることが多いのが特徴です。

心のストレスが眠りとして現れることもある

意外に思われがちですが、ストレスを感じている犬ほど、寝て過ごす時間が増えることがあります。不安や緊張が続くと、心を休ませるために眠る時間を増やそうとするためです。

環境の変化、多頭飼いでの我慢、留守番の負担などが重なると、活動量が減り、寝ている時間が増えることがあります。元気がないように見える場合、心の状態にも目を向ける必要があります。

食事や胃腸の不調が影響するケース

食事内容や胃腸の状態も、活動量に大きく影響します。消化に負担がかかっていると、体はエネルギーを温存しようとし、眠りが増えることがあります。食後すぐに寝る時間が長い、起きてもすぐ横になる場合は、体の内側で負担がかかっている可能性があります。

便の状態や食後の様子と合わせて観察することで、原因が見えてくることもあります。

年齢による変化と見極め方

シニア期に入ると、睡眠時間が増えるのは自然な変化です。ただし、年齢による変化は徐々に進むものです。急に寝てばかりになった、散歩や遊びへの反応が極端に落ちた場合は、加齢以外の要因も考える必要があります。

「歳だから」と一言で片づけず、変化のスピードを見ることが重要です。

運動不足と寝過ぎの悪循環

寝ている時間が増えると、さらに運動量が減り、体力が落ちやすくなります。その結果、少し動いただけで疲れてしまい、また寝るという悪循環に陥ることがあります。

無理な運動は必要ありませんが、短時間でも質の高い刺激を与えることで、自然な活動と休息のバランスが戻ることがあります。

「安心して眠れているか」を見る視点

寝ている姿勢にもヒントがあります。リラックスした姿勢で眠っているか、物音に過敏に反応する浅い眠りが多いかで、心身の状態は変わってきます。安心して眠れている場合は、起きている時間も比較的穏やかです。

寝ている時間の長さだけでなく、眠りの質にも目を向けることが大切です。

まとめ

犬が寝てばかりいる理由は、単なる怠けや年齢だけではありません。刺激不足、ストレス、胃腸の状態、生活環境など、さまざまな要素が重なって表れます。大切なのは、「寝ている=問題」と決めつけるのではなく、起きている時間の様子や生活全体のバランスを見ることです。小さな変化に気づき、日常を少し整えるだけで、犬の表情や行動が変わってくることもあります。


それでも犬は、あなたを信じて待っている

犬と暮らす毎日は、特別な出来事の連続ではありません。
ごはんを用意して、散歩に出て、名前を呼んで、頭をなでる。
それだけの、何気ない日々です。
けれど犬にとって、その一日一日は、あなたと生きる「かけがえのない一生」です。

「犬の十戒」には、こんな言葉があります。
「私の生涯はだいたい10年から15年。あなたと別れるのは、何よりも辛いこと…。
私と暮らす際は、どうか別れのことを念頭において下さい。」
私たちが忙しさに追われている間にも、犬は今日という一日を、
あなたと過ごせるかどうかだけを基準に生きています。
叱られた日も、うまくいかなかった日も、犬は「それでもあなたが好きだ」という気持ちを手放しません。

落ち着きがない、言うことを聞かない、触られるのを嫌がる。
そんな姿を見ると、つい「困ったな」と思ってしまうかもしれません。
でも犬は、わざと困らせているのではありません。
うまく言葉にできない不安や痛みや寂しさを、体と行動で必死に知らせているだけなのです。
「私が言うことを聞かないと言って怒る前に、なにか原因があるのではないかと考えてみて下さい」
――十戒の8番は、いつも私たちに“見る順番”を教えてくれます。

私は、特別養護老人ホームでセラピードッグの訪問に関わっていました。
認知症が進み、表情もなく、手もほとんど動かない方が、
犬がそっと近づくと、ゆっくりと手を伸ばし、毛をなでる。
そして、何も語らず、ただ静かに涙を流される――
そんな光景を、私は何度も目にしました。
犬は言葉を使わずに、人の心の一番奥に触れてしまう存在なのだと、
そのたびに胸がいっぱいになりました。

そして、十戒の最後にはこう書かれています。
「『もう見てはいられない』『私はここにいたくない』と言わず、
私が旅立つその時まで、どうか一緒にいて下さい。
あなたに寄り添っていると、私はうんと安らかでいられるのです。
あなたを愛しているのですから。」
犬は最後の瞬間まで、あなたの声を探し、あなたの匂いを頼りにしています。
それでも犬は、弱った自分より、あなたの気持ちを心配します。

犬と暮らすということは、楽しい時間だけでなく、老いも、弱りも、別れも、引き受けるという約束です。
それでも犬は、あなたを責めることなく、ただ信じて、待って、寄り添い続けます。
犬の一生は短い。だからこそ、今日なでる手を大切にして下さい。
今日呼ぶ名前を、少しだけ優しくして下さい。
それが、犬にとっては、世界のすべてなのです。

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