犬にとって「ちょうどいい運動量」とは|足りないより危険な“やりすぎ”

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犬にとって「ちょうどいい運動量」とは|足りないより危険な“やりすぎ”

運動は健康に良い、たくさん動かせばストレス発散になる。そう考えて、毎日長時間の散歩や激しい遊びを続けている飼い主は少なくありません。しかし、犬にとって運動は「多ければ多いほど良い」ものではありません。足りない運動が問題になる一方で、実は“やりすぎ”の方が体と心に負担をかけているケースも多くあります。

運動量は犬種や年齢で一律に決められない

「この犬種は運動量が多い」「若いからたくさん動かすべき」といった情報は参考にはなりますが、それがその犬に当てはまるとは限りません。同じ犬種でも、体力、性格、生活環境によって適切な運動量は大きく異なります。

年齢だけでなく、「回復できているか」を見ることが重要です。

疲れているのに動けてしまう危険

犬は人に付き合う生き物です。疲れていても、飼い主が誘えば動いてしまうことがあります。特に若い犬やテンションの高い犬ほど、自分の限界を超えて動いてしまいがちです。

運動後にぐったりする、翌日に元気が出ないといった様子がある場合、それは運動が多すぎるサインかもしれません。

やりすぎの運動が招く体への影響

過度な運動は、関節や筋肉への負担を蓄積させます。特に、ジャンプや急停止を繰り返す遊びは、見た目以上に体を酷使しています。その負担が、数年後に関節トラブルとして表に出ることもあります。

今は元気でも、将来の体を削っている可能性があるという視点が必要です。

心が休まらない運動習慣

毎日激しい運動を続けていると、犬は常に興奮状態になりやすくなります。体は疲れているのに、心が落ち着かず、家の中でうろうろする、要求が増えるといった行動につながることがあります。

運動で落ち着かせようとして、逆に落ち着けない状態を作ってしまうケースもあります。

「疲れさせる運動」と「満たす運動」は違う

たくさん走らせて疲れさせる運動は、一時的に静かになりますが、根本的な満足につながらないことがあります。一方で、匂い嗅ぎや考える時間を含む運動は、短時間でも深い満足感を与えます。

距離や時間より、どんな使い方をしているかが重要です。

回復の時間を確保できているか

運動と同じくらい大切なのが、回復の時間です。静かに休める時間、深く眠れる環境がなければ、運動の効果は半減します。回復できない運動は、ただの負担になります。

運動後に自然と眠れるかどうかは、量の目安になります。

「足りないかも」と感じたときの落とし穴

落ち着かない、吠えるといった行動を見ると、「運動が足りない」と考えがちです。しかし、その原因が刺激過多や疲労の蓄積であることもあります。足す前に、今の運動量が適切かを疑う視点が必要です。

まとめ

犬にとってのちょうどいい運動量は、疲れ切る量ではなく、回復できる量です。足りない運動が問題になることはありますが、やりすぎは静かに体と心を削っていきます。時間や距離にとらわれず、運動後の様子や翌日の回復を見ながら調整すること。それが、長く健康に動ける体を守る一番の近道になります。

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